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株式会社大興製作所
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超広帯域空間光位相変調器(UV−NIR SLM)

[Ultrabroad-band Spatial Light phase Modulator]

京都光技術研究会で開発したUV−NIR SLMは、紫外(300nm)から近赤外(1100nm)に渡る超広帯域で光位相制御が可能な空間位相光変調器です。
主に極短パルス光のチャープ補償やパルス整形に有用です。

The product that was developed in Kyoto Photonics Society is the only one which is used for phase control of optical pulses with an ultrabroad-band from UV (300nm) to NIR (1100nm)

透過型液晶空間光位相変調器 (LC-SLM)とは

 

 透過型の液晶(Liquid Crystal)空間光位相変調器(SLMSpatial Light Modulator)は2枚の

透明ガラス基板と透明電極の間に配置された液晶を電圧制御することによって、透過する光の

波面(位相の空間分布)を制御することが出来る新しい光学デバイスです。

  

 レンズやプリズムなどの既存の固体光学デバイスは、固体ゆえ一度設計し製作した光学機能は

基本的に不変ですが、SLMは液晶を電圧で自由に制御できるため、固体光学デバイスの持つ

多様な機能を一つのデバイスで自由自在に実現することが可能です。

  

 本デバイスを用いることで、偏光や回折の制御、収差補正、何らかの要因で不均一となった

光位相の補償、超短パルス光発生及び任意光パルス波形発生を目的とした光パルス整形などが

可能であり、光を用いた最先端研究に欠かせないキーデバイスとなっています。

 

超広帯域透過型 UV-NIR SLM の特徴

  独自技術により、紫外から近赤外まで超広帯域光に対し、高い透過率を持ちます

  ◇本SLM一台で300nmから1100nmをカバー

  ◇既存SLMより優れたレーザー耐性(よりハイパワーのレーザーを用いたアプリケーションに用いることが可能)

  ◇透過型のため光学デザインが簡便であり、既設光学系への組み込み設置なども容易

  ◇専用ソフトウェアによりPC等の外部制御が可能

  

 
 

主な利用アプリケーション

・ フェムト秒レーザー応用  ( Femtosecond laser application )
・ 生体分子制御  ( Bio-molecular control )
・  パルス整形  ( Pulse shaping )
・  位相制御   ( Phase control )
・  チャープ補償  ( Chirp compensation )
・ 精密加工  ( Precision processing )
・ 量子制御  ( Quantum control )
・ 光化学反応 ( Photochemical reaction )
・ 超短光パルス発生 ( Ultrashort optical pulse generation )
・ 光コム  (  Optical comb )
・ 超広帯域(紫外〜近赤外) ( Ultrabroad band (UV to NIR))
・ 紫外応用  ( Ultraviolet application )
・ 非線形光学顕微鏡    ( Nonlinear optical microscopy )
  

事例紹介

極短パルス光発生のための4f光学系におけるフィードバックチャープ補償(図添付)
 
 

   

参考論文

1)       K.Yamane, M.Yamashita et al, Opt.Lett.28(2003) 2258

2)       M.Yamashita et al, IEEE J.Sel.Top.Quntum.Electron.12(2006) 213

3)       E.Matsubara, M.Yamashita et al, Opt.Soc.Am.B24(2007) 985

4)      山下幹雄他、応用物理学会誌、76(2007) 154

   

※本製品は北海道大学の研究開発をシーズとした産官学共同研究により開発されました(以下、参画企業・団体)
 ・京都府中小企業技術センター 京都光技術研究会(会長:北海道大学名誉教授 山下幹雄先生)
 ・高濱研究所